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玉田 正男; 泉 佳伸; 大道 英樹
Radiation Physics and Chemistry, 43(3), p.303 - 305, 1993/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.67(Chemistry, Physical)アミノ基を有する有機物イオンを発生させることを目的として有機物イオン発生装置を試作した。スリット幅のフラグメントイオン分離への影響及びnープロピルアミン、n-ブタンのフラグメントピークの強度の比較から、アミノ基を有する有機物イオンの発生を検証した。スリット幅を8,1,0.1mmと狭くしたとき、各ピークの分離は向上する一方、電流値は千分の1に減少した。n-プロピルアミン、n-ブタンのフラグメントピーク強度の比較からM/eが30のときCHNHのイオンビームが発生していることが示唆された。
田中 俊一; 笹本 宣雄
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(2), p.109 - 119, 1985/00
被引用回数:13 パーセンタイル:81.92(Nuclear Science & Technology)種々の物質中での熱蛍光線量計(TLD)のエネルギー吸収補正係数1/fを一般化された空洞理論にもとづき、系統的に調べ、実効原子番号の異なる複数のTLDを利用して任意の物質中のガンマ線吸収線量を測定する方法を提案した。この方法の特長はガンマ線スペクトルに関する情報を一切必要とせずに任意の物質中でのガンマ線吸収線量が測定できることにある。本方法の適用性と測定精度を調べるため、中心に点状のCoガンマ線線源を持った鉄、鉛、ポリエチレン媒質中のガンマ線吸収線量を測定し、予じめ精度評価を行った輸送計算コードによる計算値と比較した。その結果、測定値は計算値と5~10%以内で一致することが明らかにされた。
佐々木 貞吉
表面科学, 3, p.182 - 188, 1982/00
DV-X法により、CaF(フルオライト)型の結晶構造をもつ標記の水素化物の電子状態を計算した。クラスターとしては、〔MeH〕および〔MeH〕(Me:金属原子)を用いた。〔MeH〕クラスターに対する結果から、Me-H結合準位はEレベルより4~7.5eV低くなることがわかった。この値は、Me-H系について観測されたUPSスペクトルと概ね一致する。一方、MeおよびHのcharge stateは、それぞれ、1.20.4、-0.60.2となった。H原子上のchargeは同一周期の場合、結合する金属の原子番号とともに小さくなり、Paulingの電気陰性度から予測される傾向と符号する。レベルプロファイルおよびcharge stateを用いて、次に価電子帯のXPSスペクトルを計算した。スペクトルパターンを解析したところ、Me-H結合の光電子ピークは、d電子数の増加とともに強度が減ずる傾向を示した。
沼倉 研史*; 佐伯 正克; 立川 圓造
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 46(1), p.1 - 4, 1973/01
被引用回数:10気相における反跳原子の反応を研究する際、希ガスを添加し、モデレーター効果を調べ、熱イオン反応とホット反応を区別する方法がよく用いられる。(I・T)壊変に依り生ずるBrとCHの反応はこれまでよく研究されているが、モデレーター高濃度側で一部データーの不一致がみられ、両反応のassignmentに不明瞭さが残されている。今回の実験では、Krモデレーターの高濃度側で熱イオン反応に依るCHBrBrの附加的生成を指摘した。更に、大過剰のモデレーター存在下で収率のBr濃度依存性を調べ、得られた結果を用いて、上述の不一致は主として用いたBr濃度の違いに依ると結論した。